FAQ
よくあるご質問
かつお節
- かつお節の原料は何ですか?
- かつおのみを使用しております。
- かつおはどこで獲れたものですか?
- かつお節に使用するかつおは、おおむね南太平洋の赤道近くで獲れたものを使用しております。
- かつお節の産地はどこですか?
- かつお節を製造した場所が産地となります。国内生産の約7割は鹿児島県(枕崎市、指宿市)、2割強が静岡県(焼津市)といわれております。弊社の削り節は主に鹿児島県産(枕崎産、指宿産)を使用しております。
- 荒節と枯れ節の違いを教えてください。
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かつおを燻して乾燥させたものを「荒節」と呼ぶのに対し、荒節の表面にカビを付けたものを「枯れ節」と呼びます。荒節に含まれる水分を消費してカビが成長することにより、さらに乾燥が進みます。(この時、節のタンパク質や脂肪分が一部分解され、うま味成分が増えるといわれています)カビ付け工程を繰り返すほどその品質は良くなり、高級品として流通する「本枯節」ができ上がるまでは半年ほどかかります。
※JASの定義では2回以上カビ付け工程を行ったものを「枯れ節」としています。
本枯節
- 表面にカビが付いていても大丈夫ですか?
- 枯れ節の製造は安全が確認されているカビを使用しております。濡れぶきんでふいて使用してください。使用後はラップをして、冷蔵庫に保管してください。
- 雄節(おぶし)と雌節(めぶし)の違いを教えてください。
- かつおの背中側が雄節に、お腹側が雌節になります。削ったときの色は、雌節よりも雄節の方がやや赤みを帯びた色になります。なお、雌節の方が若干脂肪分が多く、やや粉になりやすいですが、風味に大きな差はありません。ぜひ両方お試しいただき、お好みのものをお使いください。
- 硬くて削れないときの削り方を教えてください。
- 電子レンジ500~600Wで10秒ほど加熱すると少し温かくなります。様子を見ながら、人肌まで温めると柔らかくなり、削りやすくなります。削るときは節の頭を押すように削ってください。
※温め過ぎると焦げることがあるのでご注意ください。 - 削った後は何日まで食べられますか?
- 削った後は徐々に風味が落ちていくので、お使いになる分だけ削ることをお勧めします。もし余った場合は、袋やラップなどで包んで冷蔵保管し、お早めにお使いください。
削り節(パック)
- 賞味期限はどのくらいですか?
- 開封前で(製造後)おおむね1年です。
- 賞味期限はどのようにして決めたのですか?
- 製品の保存テストを行って決めます。風味だけでなく、さまざまな検査を行い、製品としての品質を十分維持していることを確認しながら設定します。
- 1年も保存できるのは、添加物を使用しているからですか?
- かつお節にも削り節にも食品添加物は使用していません。ただし、削り節製品では酸化を防ぐために袋にチッ素ガス(食品添加物)を充てんすることがあります。
- 充てんしているチッ素ガスは安全ですか?
- 空気の約8割はチッ素ガスでできています。空気からチッ素以外のもの(酸素など)を除外したものですので、人体に害はありません。
- 開封後は何日まで食べられますか?
- 開封後は酸化により徐々に風味が落ちていくので、チャックなどで封をしてから冷蔵保管し、お早めにお使いください。
- 薄削りと厚削りの違いを教えてください。
- 薄削りはだし取りからトッピングまでご家庭でさまざまなお料理に使われますが、厚削りは薄削りのおよそ10倍の厚さがあり、だし取り専用の削り節になります。手間はかかりますがこだわりのだしが取れるので、そば屋や料亭など専門店でご利用いただいています。その名の通り厚くて硬いので、直接食べる用途には向きません。
- 製品の中に黒いものがありますが、大丈夫ですか?
- 時々黒っぽい削り片が混入することがありますが、これは燻して黒くなったかつおの皮であることが多く、安全性に問題はありません。万一異物が混入していた場合は、弊社にお問い合わせください。
表示について
- 原材料の「かつおのふし」とは何ですか?
- かつお節(荒節)のことです。
- 原材料の「かつおのかれぶし」とは何ですか?
- かつお節(枯れ節)のことです。
- 不活性ガス封入とありますが、どんなガスですか?危険性はないですか?
- チッ素ガスです。空気の約8割はチッ素でできていて、空気中の酸素などを除外したものとお考えください。空気と一緒で人体に害はありません。
- 「食塩相当量」と表示されていますが、食塩を使用しているのですか?
- かつお節にも削り節にも食塩は使用していません。ただし、原材料のかつお自体に塩分が含まれていることがあります。
だし取り
- だしはどのように取ればよいですか?
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【薄削り】
① 鍋に水を沸騰させる。
② 水に対し3~4%の削りぶしを投入し、すぐ火を止める。
③ 削り節が鍋の底に沈んだら、ざるやキッチンペーパーなどで静かにこす。【厚削り】
① 鍋に水を沸騰させる。
② 水に対し4~5%の削り節を投入し、中火で20~30分煮出す。
③ 火を止め、ざるやキッチンペーパーなどでこす。※だしの濃さは削り節の量で変わりますので、お好みで調整してください。
※だしガラ(だし取り後の削り節)は、さまざまなお料理の具材としてご利用いただけます。 - だしを取るときはフタをしない方がよいのでしょうか?
- 濁りや臭みが強くなることがありますので、フタを使わないでください。
- だしを取りましたが生臭いです。どうすればよいですか?
- しょうゆやみそで味付け(調理)することにより、臭みが和らぎます。
かつお節の製造方法
- 手火山とは何ですか?
- 昔ながらの小規模な直下式焙乾製法です。薪を炊いたかまどの上にセイロを並べ、立ち上る煙で燻して製造します。少量しか生産できないため、近年ではほとんど見かけることがなくなりました。
- 焼津式乾燥機とは何ですか?
- 薪を炊いて発生した煙を、ファンを使って乾燥機内に循環させ、高温により短時間で乾燥させる方法です。
- 急造庫とは何ですか?
- 手火山式製法を工業的に(大規模に)したものです。自然に立ち上る煙により、じっくり低温で燻す間に、かつお節に豊かな香りが付きます。現在は効率と品質を両立するため、焼津式乾燥機と急造庫を併用する製法が主流となっており、弊社の枕崎工場でもこの2つの方式を組み合わせて製造しています。