Factory

工場紹介

良質なかつおが
揚がる
理想の拠点から

本社工場

カネゼン発祥の地 焼津にて、削り節など製品各種を生産。
国際規格認証を取得した最新ラインが稼働。

本社工場はカネゼンの最終製品製造を担う主力工場です。昭和54年、約6,000㎡の敷地に原料の保管冷蔵庫、最終製品の削り(薄削り、厚削り)、包装、出荷の一貫工場として竣工しました。枕崎工場と第二・第三工場で生産されたかつお節、加工品は本社工場に集約され、厳しい品質基準をクリアした製品がカネゼンの商品として消費市場に出荷されていきます。本社工場は令和2年にFSSC22000を、令和3年にエコアクション21を、令和6年にはMSC CoC認証を取得。安全安心とSDGsを推進する、環境に配慮した工場運営に注力しています。

枕崎工場

日本随一のかつお節生産地 枕崎・山川港で水揚げ。
素材を厳選し、高品質な荒節を生産。

かつお節のまち枕崎

九州の最南端に位置する鹿児島県の枕崎市は、温暖な気候風土に恵まれた南薩摩地区の中核都市です。漁業と農業が盛んで、特に漁業は南方に好漁場を持ち、古くから栄えています。その活性の基地となっているのが枕崎港。昭和44年3月に特定第3種漁港指定を受け、港湾整備が進み水揚げ規模の拡大を支えています。

かつお・まぐろ類を中心にしたかつお一本釣り漁船や海外巻網船、輸入船、あじ・さば・いわし類を中心に、年間6万5千トン(令和5年)を水揚げ。中でもかつおは水揚げ金額の三分の二を占め、遠洋かつお一本釣り漁業の伝統もあって「かつおのまち枕崎」と呼ばれています。枕崎・山川を中心とする地域は「かつおのまち」であるとともに、かつお節の生産量は国内かつお節生産量の約7割を占め、「かつお節のまち」でもあります。港の周辺には多くのかつお節工場が集まっています。

伝統と先進性を融合させた
独自の生産設備

国産かつお節の二大産地に独自の生産拠点を設けたい。カネゼンは、この枕崎を焼津に続く第2の拠点とすべく、平成 6年当時の最新技術を投入した新工場を建設しました。
約40,000㎡の広大な敷地をベースに当時の最新設備を投入し、ゆとりある生産体制を整えています。原魚の手切りを省いた自動カッターマシンや、煮熟槽投入時の全自動コンピュータ管理などの省力化を実現。最終工程の選別・金属探知機能まで効率の良い量産システムを構築しました。並行して、HACCP認証はもちろん、令和5年にエコアクション21、令和6年にMSC CoC認証を取得するなど、SDGsを意識した環境への対処にも注力しています。
特筆すべきは焙乾スペースの広さです。4階建ての急造庫は業界最大級の規模を誇ります。焼津式の設備も併設し、急造庫と合わせて2タイプの伝統的な製造法で、変わらない確かな味わいをお約束します。

急造庫では長時間堅木を焚いて煙を循環させます。かつおの焙乾は手間のかかる工程ですが、カネゼンでは地下で堅木を焚き、煙の上昇気流を利用して、焙乾段階に応じて1階、2階、3階、4階へとかつお節を上げていく製法を採用。層ごとに燻のつき方や温度が異なる性質を応用した、直上型の方式です。余裕ある設えにより、安定した品質のかつお節を量産するキャパシティを確保しています。

伝統の加工法と先進の技術を融合させ、カネゼンの枕崎工場は、未来の和食文化のニーズに余裕を持ってお応えしていきます。